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思索

一生で輝くもの

僕より高い志を持っている者はいない。
なぜなら、僕の抱いた理想というものはこれ以上なきものだからだ。
僕は自分の想う偉大な人間となる。
これは誰も、僕以上の理想を持ち得ぬものである。
現時点で僕より偉大で素晴らしい人物は幾らでもいるだろう。
だが、それらの人々が抱く理想が僕より高いかといえばそれは有り得ない。
せいぜい同等の理想を抱く者がいるぐらいだろう。
彼等は現時点で僕より偉大だ。
でも、僕の理想は彼等よりも確実に偉大だ。
僕は僕のあり方でそこへと進む。
もしも一生の内に至ることがあれば、僕という人間は崇高なものとなるだろう。
そして理想へと邁進するも志半ばで至らず潰えたのならば、それならそれで、偉大な理想を抱いたというだけで、僕の一生が崇高な一生であったと呼ぶに相応しいものであることは確かなことだ。
これほどわくわくするものはない。
人の一生は如何に精神的であるかという部分でのみ、輝くものなのだから。

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