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思索

人生の情景

人生そのものが面白い。
何ともいい難い面白さ。
この感覚というのは、多分、他のほとんどの人には存在しないのだと思う。
僕自身、ほんの数年前まではそんな感覚微塵もなかった。
そりゃ楽しいと感じる時はあったけれども、ほのかに広がる蕩々とした面白さはまったくなかった。
あったのは一時的に感じる面白さだけだった。
何かを達成したとき、または何かに夢中になっているその時間だけの楽しさだった。
当時の感覚は楽しいというのが一番当てはまる。
本当に面白いと感じることができた今にしてみれば、当時の面白いというのは、実は面白いというのとは少し違うのかもしれない。
別に生活自体がそこまで大きく変わったわけではない。
確かに自分はこれをすべきだという存在には出会ったけれども、常にやっているわけじゃないし、怠惰な時もたくさん送っている。
そんな時だって人というのはすごいなと思えるし、人生というものは不思議だなと感じられる。
世界への捉え方がどこか大きくなっているのだろうか。
そんな自分に対しても不思議でしょうがないぐらいだから、まったく理解できないのだけれども、確実な事は、昔の自分が今の自分を見たら、お前が面白いと思っているのが面白いと言うぐらいだろうか。
当時の自分だったら今の自分を理解できないことは確かだ。
たった一年なのに、なんと人は変われるものだろうか。
人生の情景が温かい。
蕩々と広がる気持ちよさである。

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