思索
怒るということ
怒りは自分に自信がないときに起る。
自分の思うとおりにならないからといって相手を威嚇することで屈させようとする。
力で以て屈服させても一時に止まらざる負えないのに、手軽だからすぐに力に頼ってしまう。
力で従わせるのは本当に従うことではない。
力の及ぶところでのみ従っているだけだ。
わかってやっているならまだいいが、ほとんどの人間はそれすらも知ることなく威嚇を繰り返す。
怒りは自分の及ばなさを知らしめている。
参りました、と宣言しているようなものである。
人が従うとき、それは人に感じたときである。
人を感じさせるだけの人物になれないからといって力に頼っていては、なんとも寂しい人間ではないか。
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