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補記

馬鹿につける薬はない

権力に溺れる趙高ちょうこうは愚かである。
飾り者に過ぎず、享楽に耽って禍を招いた皇帝も愚かである。
そして、ただ阿り従って一時の保身に走る群臣も愚かである。
人から見れば、いずれも文字通り馬鹿である。
だから孟子はこう言っている。
人の禽獣に異なる所以の者は、その心を存するを以てなり、と。
馬鹿は病気や怪我の類いではなく、自分自身の問題である。
だから馬鹿につける薬はないという。
それは自分自身で如何様にも出来るということだ。
馬鹿か馬鹿でないかは、外のものは関係ない。
水の方円に順うが如く、ただ自分のあり方に、自ずから付いてくるものなのだから。

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語句解説

趙高(ちょうこう)
趙高。秦の宦官。奸臣の代表。権力を得るために多くの功臣を粛清し、恐怖政治を行った。二世皇帝に鹿を献じて馬と為し、自身の権勢を試した故事は有名。
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馬鹿
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