補記
善く運命に従う者
運ばれてくるのか運んでくるのか。
運命を他に任せるのか、自ら動かしていくのか。
善く運命に従う、これは運命を任せてしまう者にはできぬ行為である。
自らを尽すからこそ、“善く”従うことができる。
善く従うからこそ、運命は動く。
されど、人の力にては如何ともし難いことも当然ある。
それもまた運命である。
さればこそ、そのような運命に出会ったとしても、善くこれに従うのである。
当たり前の如くに従うのである。
単に従うのではない。
当たり前の如くに“善く従う”のである。
その運命のままに、受け入れ、抱懐し、そして自らを尽す。
さればこそ、人と運命は自然のままに調和を為し、遂には天命を知るのであろう。
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