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補記

日々新たなる人生

世には天命というものがある。
所謂、如何ともしがたい命である。
これは人の力にては抗し得ない。
ナポレオンは云う。
余は万全を尽した後は天命を信ず、と。
エピクテトスのこの言も同様である。
既に起った出来事であるならば、その起った通りに思う。
たとえその出来事が自分にとって受け入れ難いことであっても、自ら進んで受け入れるのである。
さればこそ、それが自分の中に抱懐されて、新たなる糧へと進化するのである。
逃げてはいけない。
抗してもいけない。
ただ、受け入れて包み込むのである。
受け入れて包み込んだら、そこから再び自らを尽す。
ここで重要なことは、何もせずしてその出来事を見ているだけであるならば、それは何の幸福ももたらさないということである。
起るまでは自らを尽し、起ったならばそれを受け入れ、そして更に自らを尽す。
己が随所に主となるが故に、倦むことなくして日々新たに人生を歩むことができるのである。

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