先頭が「う」の語彙の意味と読み方
禹
夏王朝の創始者で紀元前2070年頃の人と言われる。
伝説的な人物で、堯、舜と共に太古の聖王として崇められる。
舜から帝位を禅譲されて帝位に就いた。
禹の治水事業の話は有名で、父の
禹は帝位を臣下の益に譲ったが、しばらくして益が禹の息子の啓に帝位を譲ったことから世襲制度が始まったとされる。
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エピソード
禹は父の名誉を挽回する為に身を粉にして働き、十三年の間、家の前を通っても入らないで仕事場に急いだとされる。
帝位に就いた禹は罪人を見て「堯や舜の時代には、民は堯・舜の心を以て皆その心とした。だが、私の代になると民は皆それぞれの心を以てその心としている。なんと悲しいことだろうか」と嘆じた。
儀狄が酒を造り禹に献上した。
これを飲んだ禹は飲むほどに好い心地になったが「後世、必ず酒によって国を亡ぼす者がでるであろう」と言って儀狄を遠ざけた。
語句解説
- 堯(ぎょう)
- 堯。尭。古代の伝説的な王。徳によって世を治め、人々はその恩恵を知らぬまに享受したという。舜と共に聖王の代表。
- 舜(しゅん)
- 舜。虞舜。伝説上の聖王。その孝敬より推挙され、やがて尭に帝位を禅譲されて世を治めた。後に帝位を禹に禅譲。
- 鯀(こん)
- 鯀。堯の時代に黄河の氾濫を治めるための治水事業に携るも失敗。やがてその子である禹が継いで成功させる。
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