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先頭が「と」の語彙の意味と読み方

(どく)

絶対、即ち、自らが自らによって生きる。
唯我独尊、互尊独尊などで用いられる独はこの意をいう。
ただ一般的には、単に「独り」「孤独」といった意味にしか取らないことが多い。
説文解字の犬部にも「犬の相得てたたかふなり。犬に従ひしょくを声とす。羊は群を為し、犬は獨を為すなり。一に曰く、北嚻山に獨?という獣有り、虎の如し、白身はくしん豕鬣しりゅう、尾は馬の如し」とある。
「独」の旧字は「獨」であり、「犬+蜀」から成る。
「蜀」は牡の獣の象形文字で虫は性器を表すとされる。
牡は群れを離れていることが多く、また、犬は一匹でもその持ち場を守りて忠である。
故に独りという意味を持つと同時に、迎合せぬという意を持つ。

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漢字解説
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独に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

独に関する古典の参考

  • 六合に出入し、九州に遊び、独り往き独り来る、是れを独に有りと謂ふ。独に有るの人を、是れ貴の至りと謂ふ。(荘子:荘子-外篇[在宥][5]

語句解説

一に曰く(独)(いちにいわく)
山海経にある一節とされる。
豕鬣(しりゅう)
鬣はあごひげ、たてがみ。また、古代では祭祀に供するブタの意もあったとされる。豕はイノシシもしくは豚。
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関連リンク

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