先頭が「と」の語彙の意味と読み方
道理
各々には各々の道がある。
道は己を修めんとすれば誰しもが歩み始めるものではあるが、その人間の性質、生き方によって異なり、必ずしも一致するものではない。
だが、各々によって異なる道にも必ず一定の理が存在する。
これを道理という。
誰の道においても共通する理であるから、道理を解して「物事がそうであるべき道筋」といった意味を持つ。
ただし、本来的には道理は唯一無二のものではあるが、往々にして人は道に参ぜずして惑うが故に、その道理とする所が必ずしも道理ではないことがある。
故に朱子学、陽明学ともに格物致知による理の追求を説くのである。
つまり、性即理では格物による事物の追究でその事物の理を得ねばならぬとし、心即理では格物による自らの心の追究であらゆる事物の理と己の心とが渾然と一致するにまで自らを高めねばならぬとするのである。
どちらも格物による到知がなければ、各々によって道理とするところが異なってしまうことは同様なのである。
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道理に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
道理に関する古典の参考
- 嗇の術なるや道理に生ず。聖人は未だ患禍の形を見ざると雖も、虚無にして道理に服従し、以て蚤服と称す。(韓非:韓非子-解老[14])
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