先頭が「て」の語彙の意味と読み方
天命
もっとも大なる絶対的な命。
天命はその人間が一生をかけて達すべきものをいう。
達すべきとはやらなくてはいけないのではなく、自ずから「そうなのだ」と感じとるものである。
それを感じとるにはまず、自己修養によりて人に本来備わりし真の心に反る必要がある。
孔子が「五十にして天命を知る」と述べたのは、それまでの自己修養によりて自己の素のままの心を徹見するにまでに至ったからである。
それより後は感じて遂に通ずるに至った天命へと自然と赴くが如くに、自己をひたすら尽すことになる。
故に外物に惑うことなく、全てに耳順して自己の成長の糧にし、遂には心の欲するままに随うとも天理を存するようになるのである。
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天命に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
天命に関する古典の参考
- 天命之を性と謂ひ、性に率ふ之を道と謂ひ、道を修むる之を教と謂ふ。(戴聖:礼記-中庸[1.1])
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