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先頭が「た」の語彙の意味と読み方

太極説(たいきょくせつ)

周濂渓が「易」「老荘思想」「五行説」を調和させた思想。
宇宙根源である太極には陰陽の二つの気があり、この二つの気から木・金・火・水・土の五元素が生じ、この五気が順序よく配されることによって春夏秋冬の運行がなるとした。
さらに、五行・陰陽・太極は一であって本来は無極であり、これが生じるのは根本である太極が動くことに因るとし、周濂渓はこれを人に転じて「五性感動して善悪分かれ、万事出づ」とした。
そして、これを定めるためには仁義中正を以って静を主とすれば極まるとし、静は無欲であり、無欲であるが故にあらゆる事象と一致するとした。
尚、五性は仁・義・禮・智・信のことであり、それぞれ木・金・火・水・土に対応する。
周濂渓はこれを「太極図説」として著わし、宋史の周敦頤伝(道学一)に紹介されている。

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