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先頭が「た」の語彙の意味と読み方

(たい)

「體」は体の旧字で、骨+豊。
「骨」は上部の骨格を示す象形文字に肉を下に加えたもので、なおも芯の存すること。
「豊」は器に穀物を盛った象形文字で、供え物が豊穣な様を示す。
また、説文の骨部には「十二の属を総ぶるなり。骨に従ひれいを声とす」とあり、注釈には十二の属を称して「首の属として頂、面、あごの三つ。身の属として肩、?(不明)の三つ。手の属としてひじひじ、手の三つ。足の属として股、すね、足の三つ」を挙げている。
これを解せば、「體」は全体を自然なる形として成立させる根本であり、かつ、形として生じている様を示すことになる。
故に使い方によって表面的な意味と本質・本体を示す意味の二通りを取ることができる。
例えば、近思録における「禮とは體に非ざる禮にして、是れ自然底の道理なり」の體は表面的な意味を示し、王陽明における「善なく悪なきはこれ心の體」の體は本質・本体を示す。

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漢字解説
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語句解説

脊(せ)
背中、背骨、すじ、すじみち。
要(腰)(かなめ)
恐らく要(腰)だと思われる。
臂(ひじ)
二の腕。肱のまがるところ。
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