先頭が「た」の語彙の意味と読み方
體
「體」は体の旧字で、骨+豊。
「骨」は上部の骨格を示す象形文字に肉を下に加えたもので、なおも芯の存すること。
「豊」は器に穀物を盛った象形文字で、供え物が豊穣な様を示す。
また、説文の骨部には「十二の属を総ぶるなり。骨に従ひ
これを解せば、「體」は全体を自然なる形として成立させる根本であり、かつ、形として生じている様を示すことになる。
故に使い方によって表面的な意味と本質・本体を示す意味の二通りを取ることができる。
例えば、近思録における「禮とは體に非ざる禮にして、是れ自然底の道理なり」の體は表面的な意味を示し、王陽明における「善なく悪なきはこれ心の體」の體は本質・本体を示す。
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