先頭が「そ」の語彙の意味と読み方
相
木の上に目を描いた象形文字で、木に登って見れば遠くまで見渡せることから認識することを意味する。
大臣を○○相と、相を使うのは遠大な見通しをもって国を導くからであり、また、人は顔に様々な状態が表れるから人相という。
人の相は常に変化し、学問・修養の如何によって人相は無限に発達する。
だから「易を学ぶ者は占わず」という。
学べば人相もおのずからよくなるのであって、本当の修養をすれば人相を観る必要がないということである。
これを心相一如という。
説文の目部には「省視なり。目に従ひ木に従ふ。易に曰く、地に観る可きは、木に於いて観る可き莫し。詩に曰く、鼠を相るに皮有り」とある。
省は「目に形われざるを視る」という意を持つ。
察して除くべきものを去ることから、相は真に根本なるものを視ることになる。
尚、詩に曰くの一節は詩経の国風にある庸風の相鼠における一節である。
また、易に曰くの一節は易経に該当部分を見つけられなかったが「地において観られるものは、木において観るべきところではない(地におけるよりも遠識すべし)」というような意であろう。
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相に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
相に関する古典の参考
- 鼠を相るに皮有り、人にして儀無し。人にして儀無きは、死せずして何を為さん。(孔子:詩経-國風[鄘風][相鼠])
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