先頭が「し」の語彙の意味と読み方
しょうがない
一般的にいわれるのは“仕様がない”が元で、この“しようがない”が“しょうがない”になったという説である。
仕様とは仕様書と使われるように、やり方、手段、方法の意味であるから、仕様がないという場合には、施すべき手がない、始末におえないという意味になる。
ただ、“性がない”と書く場合には更に深い意味となる。
この場合の性は、現在一般的に捉えられている意味とは異なり、人間本来の部分、根底、本質をいう。
本性、性格、性質、性情、天性といった場合に使われている性がこれに近く、生命を性命と書く場合の性もまたこれである。
これを以て考えると、しょうがないとは本質がない、それ自体が既に有って無きが如きものであるという意味になる。
即ち、本質がなく、それ自体がないようなものなのであるから、もうどうしようもないとあきらめざるを得ないことになる。
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