先頭が「し」の語彙の意味と読み方
秦
中国の王朝の名前。
祖先は西狄(西方の異民族)であるともいわれる。
紀元前770年、当時の王朝である周より岐山以西の地を与えられて諸侯の一員となった。
春秋時代には穆公の代(前659~前621)に大きな飛躍を遂げて天下に威を奮い、時に春秋五覇の一人として数えられるにまで至った。
穆公が亡くなった後の秦はしばらく停滞するが、戦国時代に入って紀元前361年に孝公が即位すると人材を広く求めて国を勃興させ、衛出身の商鞅を任用して法による統治を主とする大改革を実行した。
この富国強兵策によって秦の国力は急速に拡大し、やがて戦国七雄の中でも斉と共に最強国の名を冠するにまでになる。
紀元前247年、後の始皇帝となる政が13歳で即位し、李斯を丞相として富国強兵と強権確立を進めた。
国力の充実を得た始皇帝は、紀元前230年の韓の制圧を手始めに趙・魏・楚・燕を次々と滅ぼし、紀元前221年にはかつて二強と呼ばれた斉を制圧して天下統一を果たした。
統一を果たした始皇帝は中央集権体制を確立するために様々な政策を断行し、万里の長城や阿房宮を建設してその威を天下に示したが、紀元前210年に巡遊の最中に没したとされる。
始皇帝が死ぬとそれまでの苦役などによる農民の不満が爆発し、紀元前207年、秦は統一後わずか15年にして項羽・劉邦等によって滅ぼされた。
- 関連タグ
- 語彙
<< 前のページ | ランダム | 次のページ >> | |
関連リンク