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先頭が「し」の語彙の意味と読み方

条理(じょうり)

物事の道理、筋道のこと。
条は本来は「條」と書き、攸+木より成る。
攸は人+水+攴で、水を人の背中にかけてあらうの意で、木はそのときに用いる枝葉を束ねたものだとされる。
書経には「網の綱に在り、條有りてみだれず」とあり、網の目を乱れさせぬ大綱に「条理」の意義を示している。

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漢字解説
出典
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孟子字義疏証

理は之を察して幾微を必し区を以て之を別するの名なり。
是の故に之を分理と謂ふ。
物の質に在るを肌理きりと曰ひ、艤理ぎりと曰ひ、文理と曰ふ。
其の分を得るや則ち條有りてみだれず、之を條理と謂ふ。

理とは察して幾微に至り、これを区切って別つことをいう。
故にこれを分理という。
物の本質より顕在化してきたものを肌理といい、艤理といい、文理という。
本質というものは一であるが、人はこれを分することで理解に至り、惑うことなく決するようになる。
故にこれを条理という。

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語句解説

幾微(きび)
深層、表面からでは到底知りえぬもの。
肌理(きり)
物の表面に現れたこまかいあや。
艤理(ぎり)
艤は物事の始め、つまり表面の様な意であろう。艤には船出の用意の意がある。
文理(ぶんり)
筋目。あや。条理。筋道。

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