先頭が「し」の語彙の意味と読み方
荀子
中国の戦国時代の思想家。
紀元前298年-紀元前235年頃。
荀子は尊称であり、本名は荀卿という。
孟子の性善説に対して性悪説を唱え、人の本性は利欲の追及であるから、これを正して善へと向かうのは個々の学問によるものであるとし、更には社会の規律によって人を善へと導くことが重要であるという立場をとった。
この荀子の学説は後に法家の基礎になったとされ、その弟子には法家の大成者である韓非や李斯がいる。
また、その思想は漢代に劉向によって「荀子」として編纂された。
荀子は趙に生まれ、秦に遊学して昭王に謁見したが用いられずに趙へと帰り、趙の孝成王の前で臨武君と兵を論じたがやはり用いられなかった。
50歳になった頃、はじめて斉に遊学し、斉の襄王の時に老師として敬われたが、讒言にあったことから楚に往き、楚の春申君によって蘭陵の令となった。
やがて春申君が亡くなると辞めさせられたが、そのまま蘭陵の地に留まり、書を著しながら弟子を教導した。
亡くなると蘭陵の地に葬られたという。
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