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先頭が「し」の語彙の意味と読み方

修身(しゅうしん)

身を修め、自らの人格を陶冶する。
人間修養と同意。
大学には「その身を修めんと欲するものは、まずその心を正しくす」とある。
心を正しくするとは、世の中で正しいとされていることを行うことではない。
自らに本来備わる素のままの心に反ることである。
自分の心に純粋に反る、そうすると自分なりの義がそのまま世においての善となる。
この善は時には悪と呼ばれるかもしれないが、深く参じて振り返ってみるとやはり善なのである。
本当に修身がなった時、人は自分にとって当たり前のことをするだけである。
常に自分の心のみを尽くすだけであって、そこには何か人の為にだとかこれは善であるだとかいう意識すら存在しない。
これが「至れる人は情無し」と云う所以である。
修身とは、人はこうであるべきだという自分なりの信念を抱かせ、真に己の心が欲する理想の姿へと邁進することなのである。

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