先頭が「せ」の語彙の意味と読み方
聖人
人格高潔で生き方において人々を感化させ模範となるような人物。
過去の偉大な統治者、先人を指すこともある。
学問において自らの修養の目標として、聖人に至ることを掲げられる。
聖は耳+呈で、呈には「平らか」「とおる」といった意味がある。
これに耳がつくことによって、耳がとおる、即ち通ずる意になる。
説文の耳部には「通なり。耳に従ひ呈を声とす」とある。
また、原字は人の立っている姿を描いた「壬」に、祝祷を収める器をあらわす「口」を組み合わせたもので、「神の声を聞きうる人」を意味したともされる。
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聖人に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
聖人に関する古典の参考
- 才徳全尽を之れ聖人と謂ひ、才徳兼亡を之れ愚人と謂ふ。(司馬光:資治通鑑-周紀[威烈王][10])
- 故に曰く、聖人は休す、休すれば則ち平易たり、平易たれば則ち恬淡たり。其の徳は全くして神は虧けず、と。故に曰く、聖人の生や天行す、其の死や物化す、静にして陰と徳を同じうし、動にして陽と波を同じうす、と。(荘子:荘子-外篇[刻意][2.1])
- 夫れ聖人の善に於けるや、小として挙げざる無く、其の過に於けるや、微にして改めざる無し。戦戦慄栗とし、日に一日を慎む。則ち聖人の心は小なり。晏然として故より之れ有るが若し。則ち聖人の志は大なり。略智博聞し、以て応ずること方無し。則ち聖人の智は員なり。善を擇びて後に事に従ふ。則ち聖人の行は方なり。(劉安:淮南子-主術訓[25.1])
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