先頭が「せ」の語彙の意味と読み方
掣肘
人の肘をおさえて引っ張ること。
即ち、干渉して相手の自由な行動を妨げるという意味。
釋名の釋姿容に「掣は制なり。制して之を
「掣」は制+手からなり、「制」は未+刀で枝葉の茂る木を刀で切って幹を治めること。
これに「手」がついて人を制して従わせることを意味する。
呂氏春秋の具備に登場する。
孔子の弟子であった子賤が書類を書く近吏の肘を揺り動かして邪魔をした故事から。
子賤は主君の哀公が任地の政務に妄りに干渉するのを恐れ、安易に口出しせぬように暗に示すために行った。
- 出典・参考・引用
- 呂不韋「呂氏春秋」具備
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掣肘に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
掣肘に関する古典の参考
- 吏の方に将に書せんとするに、宓子賤、旁ら従り時に其の肘を掣搖す。(呂不韋:呂氏春秋-審応覧第六[具備][2.1])
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