先頭が「さ」の語彙の意味と読み方
三皇
三皇五帝。
三皇は神、五帝は聖人とされる。
戦国時代末期には三皇説として天皇、地皇、泰皇(人皇)とある。
また、史記の三皇本紀には伏羲、女媧、神農の名が記されているが、始皇帝本紀には始皇帝の名を定める際の李斯らの上奏中に三皇説が登場するなど諸説がある。
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史記
臣等謹みて博士と
古に天皇有り、地皇有り、泰皇有り。
泰皇は最も貴なり。
臣等、
王を泰皇と為し、命を制と為し、令を詔と為し、天子の自ら称するを朕と曰う、と。
王曰く、
泰を去りて皇と著し、上古の帝の位号を采り、号して曰く皇帝と。
他の議は如くせん、と。
臣等は謹んで博士と共に議論して曰く、
太古の昔には天皇、地皇、泰皇が在りました。
この中で泰皇が最も貴いといいます。
そこで臣等は死を憚らずして尊号を奉りたいと思います。
王を泰皇とし、王命を制とし、王令を詔とし、天子が自らを朕と称するように致しましょう、と。
王曰く、
泰皇の泰を去って皇とし、上古の帝の位号を採って、皇帝と号することにせよ。
他はその通りでよい、と。
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語句解説
- 昧死(まいし)
- 死をおかす。死をはばからず。上奏文に用いる。