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先頭が「ぬ」の語彙の意味と読み方

糠味噌女房(ぬかみそにょうぼう)

糠味噌女房とは糠味噌の臭いがしみついている意から生じた言葉で、一般的には長年連れ添って所帯じみた女房、家事に追われて身だしなみをかまわなくなった妻のことを指す。
だが、本来は良い意味であったとされる。
日本において糠味噌というものは古来から家庭生活の中で親しまれて来たものであり、年を重ねて物事が分かってくると漬物のなんとも言えぬ味わいがたまらなくなる。
だが、糠味噌は年中冷たいもので引っ掻き回して新鮮な空気を入れなければ、うまい漬物にはならない。
この糠味噌を駄目にすることなく、うまい漬物を食わせる女房は至れるものとされ、故に糠味噌女房と呼んで有り難がったという。
参考:安岡正篤著「活学としての東洋思想」p130

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