このエントリーをはてなブックマークに追加

先頭が「こ」の語彙の意味と読み方

黄帝(こうてい)

伝説上の人物で史記において五帝の一人とされる。
書物によっては三皇に入る場合もある。
中華民族の祖とされ、理想の君主として崇められる。
また、黄老思想の始祖でもある。
はじめ神農氏が世を統べていたが、その力は衰えて諸侯は戦乱を引き起こし民は苦しんでいた。
そこで黄帝は起って諸侯に号令して世を治めようとした。
諸侯は皆、黄帝に賓従せんとしたが、蚩尤しゆうだけは従がわずに対抗し、また、炎帝も諸侯に覇を唱えた。
そこで黄帝はまず、炎帝を阪泉にて3度戦って3度破り、次いで蚩尤を涿鹿にて討ち果たして帝位についた。
その後も四方を平定して中華民族を統一し、文字や農業、鋳造、医学など様々な文化を創造したとされる。
在位は100年で111歳まで生きたという。

関連タグ
語彙
人物
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

語句解説

蚩尤(しゆう)
蚩尤。中国神話にみえる英雄神で、様々な兵器を開発した神。軍神として畏怖された。
炎帝(えんてい)
神農氏の首領を炎帝と呼ぶ。この場合は炎帝の横暴な子孫を討ったとしているものもある。
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

関連リンク

史記
前漢の武帝の時代に司馬遷によって著述された歴史書。前91年に成立し…
五帝
三皇五帝の五帝。三皇は神、五帝は聖人とされる。伝説上の五人の天子…
三皇
三皇五帝。三皇は神、五帝は聖人とされる。戦国時代末期には三皇説と…
黄老思想
黄老思想とは中国の前漢の初めに流行した思想。黄帝を始祖とする。黄…
神農
伝説上の神で史記では三皇の一人とされ、炎帝とも称される。医薬と農…


Page Top