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先頭が「き」の語彙の意味と読み方

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義とは自らの志より生ずる満足な決定であり、自分の心が命ずるゆくべき道である。
これは情理に基づく。
義に由って立つ行動は、自分にとって「こうでなくてはならぬ」という部分なのであって、必ずしも世間において善しとするものと一致するとは限らない。
例えば、大塩平八郎は自らの義に由って乱を起こしたが、当人は法において追われ、その挙は軽挙とも義挙とも言われて賛否両論がある。
ただ、義に由る行動は自己に関していえば必ず満足を得る。
その結果の成否是非をも問わない。
なぜならば、心の如何ともし難い欲求を実行したからである。
ここで注意すべきなのは、欲望と心の欲求は異なるということである。
欲望は人間本能による欲求であって、義はその人間の志や理想、信念により発するものだからである。
なお、この欲望を充足するものを利と称し、両者を以て「義利の辨」という。
また、利は義と一致するほどに真の利となる。
春秋左氏伝に「義は利の本なり」という所以であろう。

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