先頭が「き」の語彙の意味と読み方
虚
虚とは一般的には中身がなくうつろな様のこと。
思想における虚はつきぬけて空っぽ、即ち、超越した状態をいう。
私心私欲に捉われず静寂であり、自由無碍の状態である。
思想的な意味での「無」に近い。
- 出典・参考・引用
- 韓非「韓非子」解老篇
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虚に関する出典・逸話・訳・書き下し文
古典関係
虚に関する古典の参考
- 静にして存する所の者、一なれば、人欲消え尽く、故に虚、虚なれば則ち明を生じて能く天下の理に通ず。(朱熹:近思録-存養[1])
- 虚は、其の意に制せらるる無き所を謂ふなり。今の虚たるに制せらるるは、是れ虚ならざるなり。虚は之れ無為なり、無為を以て有常と為さず、無為を以て有常と為さざれば則ち虚、虚なれば則ち徳は盛、徳の盛んなるを之れ上徳と謂ふ。(韓非:韓非子-解老[2])
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