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先頭が「け」の語彙の意味と読み方

(げん)

有でも無でもない、その更なる深層段階。
奥深い道理であり、あらゆる事物の根本の道。
ここで有でも無でもないとは、有無が渾然と統一されている様をいう。
有無が合して一となるのは、有が「常なる有」であり、無が「常なる無」であるが故である。
また、「常なる」とは変わらざるのではなく、易の三義の如くに万物創造の根源たる様をいう。
老子は「常有と常無は同じきより出でてしかも名を異にす。同じきこれを玄と謂い、玄のまた玄は衆妙の門なり」と玄を形容し、玄のまた玄、即ち究極の玄を常無・常有の出ずるところとしている。
尚、色としての玄は赤・黄を帯びた黒色を示し、奥深くてよく見えない色、天の色を指す。
キリスト教やイスラム教の聖職者は黒衣を纏い、仏教の僧は墨染めの衣を身に着ける。
また、四神の一つである玄武は北方の神で黒帝と呼ばれている。

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玄に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

玄に関する古典の参考

  • 此の両者は、同じきに出でて而も名を異にす。同じきこれを玄と謂い、玄のまた玄は衆妙の門なり。(老子:老子道徳経[1]
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