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先頭が「け」の語彙の意味と読み方

(けい)

敬とは進歩向上の心であり、より高きもの、大いなるもの、偉大なるものに対して生じる心である。
真実の意味において自己の成長を願う際には必ず敬の心が生じるという。
敬が生ずるとき、心への意識の集中と安静なる存在へと至る。
程伊川はこれを「主一無適」と言った。
また、静と動は一であり、敬によって静なる状態を得ると同時に理想へと向かう気の発揚がなされ、これがやがて義となって外への働きとなる。
易経には「なおきはその正なり。方はその義なり。君子は敬以て内を直し、義以て外を方す。敬義立ちて徳孤ならず」という。
正は誠であり、方は「あたる」である。
敬にて誠を存し、義となって外にあたる。
敬義によって徳というものは内外に遍く渡るのであって、決して人世から遊離したものではない。
論語には「己を修むるに敬を以てす」とある。
自己修養の根本に存するのは敬であり、安岡正篤は敬は恥と共に人として重要な要素であるとした。

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