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先頭が「は」の語彙の意味と読み方

背徳(はいとく)

悖徳とも書く。
徳にそむきもとること。
背は説文解字の肉部に「せきなり。肉に従ひ北を声とす」とある。
北は説文解字の北部に「そむくなり。二人相ひ背くに従ふ。凡そ北の属は皆な北に従ふ」とあるように二人の人間が互いに背を向け合って通ぜざる意味があり、背はこれに肉月が付きて人に近い。
ちなみに、日に向かって背く方向を北という。
悖は心+孛。
孛は花がさき実る過程を示す字で、草の芽のように力強く起き立つことを示す。
なお、原字は誖であり説文解字の言部に「乱なり。言に従ひ孛を声とす」とある。
心にしろ言にしろ、内包されて厚重なるが真であり、軽々しく外へと起き立ちて鋒鋩するは真ならざることを示すのであろう。
字義から解けば、背徳は徳に薄く、悖徳は徳を妄るが真の意味であるかもしれない。

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背徳に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

背徳に関する古典の参考

  • 父母之を生ず、継ぐこと焉より大なるは莫し。君親之に臨む、厚きこと焉より重きは莫し。故に其の親を愛せずして他人を愛する、之を悖徳と謂ふ。(曾子:孝経[父母生績]
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関連リンク

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