このエントリーをはてなブックマークに追加

先頭が「は」の語彙の意味と読み方

(はじ)

自らのあり方を省みて足らざる自分を知る心。
人は恥によって自らを律し、自らが敬する対象との差異を感じ、そこへと赴かんと欲する。
故に恥は人を人足らしめる重要な要素である。
恥は耳+心。
耳は耳の形を象ったもので、説文解字には「聴くをつかさどるものなり。象形。凡そ耳の属は皆な耳に従ふ」とあり、神声を聴くのに最も重要なもの。
神声に接する心は畏れ慎み、その大なるに対する己の卑小さを恥ずるものである。
なお、説文解字の心部には恥を解して「辱なり。心に従ひ耳を声とす」とある。
恥ずる心はまず耳にあらわると解す説、耳を柔らかいと解して心が柔らかくいじけると解す説などがあるが、いずれにしても、心が動いて浮薄なるは人物として足らないわけで、これを恥じて静にして動かざるに赴かんとするは、人物たるの第一であろう。

関連タグ
語彙
漢字解説
思想
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

恥に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

恥に関する古典の参考

<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

関連リンク

敬とは進歩向上の心であり、より高きもの、大いなるもの、偉大なるも…
静とは安定した状態であり、確固として地に足をつけた状態であり、妄…


Page Top