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先頭が「は」の語彙の意味と読み方

馬鹿(ばか)

本来の意味は、人をためすこと。
人の反応を見ること。
馬鹿ばろく
出典は史記の始皇帝本紀。
秦の趙高ちょうこうが自身の影響力を知るために皇帝に鹿を献じて馬と述べ、周囲がどのような反応を示すか試した故事。
多くの者が黙したり馬だと同調して、皇帝よりも趙高の方を恐れたという。
なお、現在では無知・愚かの意や、常識外れの意味で用いられる。
例えば、

  • 馬鹿な奴
  • 馬鹿に大きい

などといった使い方である。
これは梵語ぼんごのmoha(愚)に中国で莫迦が当てられ、これが日本で更に当て字されて馬鹿になったという説がある。
ただし、馬鹿の出典である史記の故事を考えると、そこに示されている人間の愚かな様がそのまま現在の意味になったとも考えられる。

出典・参考・引用
司馬遷「史記」秦始皇本紀
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語彙
出典
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馬鹿に関する出典・逸話・訳・書き下し文

古典関係

馬鹿に関する古典の参考

  • 趙高、乱を為さんと欲し、群臣の聴かざるを恐る。乃ち先づ験を設け、鹿を持して二世に献じて曰く、馬なり、と。二世笑ひて曰く、丞相誤れるか。鹿を謂ひて馬と為す、と。左右に問ふ。左右或ひは黙し、或ひは馬と言ひ、以て趙高に阿り順ふ。(司馬遷:史記-本紀[秦始皇本紀][57]

語句解説

趙高(ちょうこう)
趙高。秦の宦官。奸臣の代表。権力を得るために多くの功臣を粛清し、恐怖政治を行った。二世皇帝に鹿を献じて馬と為し、自身の権勢を試した故事は有名。
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