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先頭が「え」の語彙の意味と読み方

袁柳荘(えんりゅうそう)

明初の観相の大家で袁珙ともいう。
柳荘相法という人相学に関する書を著した。
永楽帝の革命に参画したとされる。
明史にその伝がある。

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明史

きょう、生有りて異稟いりん、学を好み詩を能くす。
嘗て海外の洛伽山に遊びて、別古崖べつこがいという異僧に遇ひ、人を相するの術を以て授く。
づ仰ぎて皎日こうじつを視、目をことごとくらまし、赤黒豆を暗室中にきて之をべんじ、又た五色のを窓外にけ、月に映じて其の色を別するに皆なあやまること無く、然る後に人を相す。
其の法は夜中に両きょを燃やして以て人の形状気色を視、而して生ずる所の年月を以て参し、百に一のあやまり無し。
珙、元在りし時よりすでに名有り、相する所の士大夫数十百、其の死生禍福の遅速大小、並びに刻時日、奇中せざる無し。

袁珙は天稟に優れ、学問を好んで詩に長じていた。
嘗て洛伽山に往きて別古崖という異僧から人相術を授けられた。
先ず白日の下に太陽を凝視して目を眩ませ、暗室で赤豆と黒豆を布いて之を分け、さらに五色の糸を窓の外に懸けて月に照らして其の色を見分け、少しも誤ることなく、そうした後に人相を観た。
人相を観る際には、夜中に二本のたいまつを燃やして人の形状気色を視、更に生年月日から判断し、百に一の誤りも無かった。
袁珙は元末から既に名が天下に知られており、数十百の士大夫の相を観して、其の死生の遅速、禍福の大小を断じ、更にはその時刻日付に至るまで不思議と的中したという。

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語句解説

異稟(いりん)
生まれつきすぐれていること。
皎日(こうじつ)
白く輝く太陽のこと。白日。
縷(る)
いと。ながいもの。きぬ。きれ。たぐりまく。
炬(きょ)
たいまつ。ともしび。やく。

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