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エピクテトス

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提要[6]

自分自身のものでない卓越を威張てはならぬ。
若し馬が得意に自讃して、「予れ美し」と言ったら、是れ堪ふることが出来よう。
然し汝が得意となって、「予れ美しき馬を有つ」と言ったら、汝は只だ馬の卓越を誇るのである。
汝はかく誇るが自分自身に何を以て居るか。
曰く、只だ思惟のみである。
故に汝が思惟に関して正当に行動せば、その時こそ汝は正当に威張ることが出来よう、而して実際に汝自身が有たる卓越を誇ることが出来る。

出典・参考・引用
カ-ル・ヒルティ著・平田元吉訳「幸福」34/190
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