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エピクテトス

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提要[4]

汝じ一事を為さんとする時は是が如何なる種類のものであるかを考えよ。
例えば汝じ浴場に行かんとせば、先づあらかじめ如何なる事が此処に起こるかを考え、或いは込み合いて相互に推出し、或いは激しく飛び込み、或いは相罵り、或いは盗む。
故に汝は先づ前以て自分に次のように言えば先づ安全に之を行ふことが出来よう、予は浴場に行こう、而して之には道理に適った決心をして、之を守ろう、と。
凡ての行に於いても此の通りに為よ。
然らば、入浴中何か不都合の事があったら、汝は直に次のような考えを有つであろう。
予は只だ沐浴のみを欲するのではない、予はまた予が自由の意志と品性とを保持せんことを欲するのである。然し予は若し斯様なる事件の為に、不快の情を起こさば、予は之を保持することが出来ない、と。

出典・参考・引用
カ-ル・ヒルティ著・平田元吉訳「幸福」33/190
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