エピクテトス
提要[3]
凡て汝を喜ばし、汝に有益となり、従ってまた汝が愛するものに於いて、汝は常に之が本来の性質を明にするを忘れてはならぬ。
而して之を最も瑣細なる事物から始めよ。
汝じ若し一の酒盃を愛せば、汝は是れ一の酒盃を愛することを己に言へ。
然らば之が破れても、汝は不安に陥ることがなかろう。
汝が児を愛し或いは妻を愛するとき、汝は是れ只だ一人の人を愛することを己に語げよ。
然らば此れが死んでも狼狽することがなかろう。
- 出典・参考・引用
- カ-ル・ヒルティ著・平田元吉訳「幸福」33/19,エピクテ-ト著・斎木仙酔(延次郎)訳「修養訓」19/105
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