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エピクテトス

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提要[16]

汝じ或いは人が其の息子が遠方に旅行したからとて、或いは自分が財産を失ったからとて、悲しんで居るのを見たら、汝は此の人は外部的の事物の損失に依って悲しんで居るとの忽率な考えを抱いてはならぬ、汝はこう言うように心懸けねばならぬ。
即ち、此の出来事が彼を苦しむるのではない、(世間には同じ事があっても、毫も心を悩まさぬものがあるから)彼の之に対する考えが彼を苦しめるのである、と。
道理ある話に依って彼を癒すことを躊躇してはならぬ、彼と一緒に泣かねばならぬ場合でも。
然し汝自身が哀心より深く其の泣をせぬように気を付けねばならぬ。

出典・参考・引用
カ-ル・ヒルティ著・平田元吉訳「幸福」39/190
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