1. 戴聖 >
  2. 礼記 >
  3. 儒行 >
  4. 15

戴聖

このエントリーをはてなブックマークに追加

礼記-儒行[15]

有り、身をそそぐに徳によくし、言をちんして伏し、静にして之を正し、上を知らざるなり。
して之をきょうし、又た急がずして為すなり。
深きを臨まずして高きを為し、少を加えずして多きを為す。
世治まるも軽からず、世乱るるもさず。
同じきもくみせず、異なるも非ならざるなり。
其の特立独行、此くの如き者有り。

現代語訳・抄訳

儒なる人は、その身を徳によって潤し、言葉を連ねるもでしゃばらず、静を主としてその身を正し、その他に心を惑わされない者である。
粗なるを尊び、苛急ならずして為す。
何ら意識することなくして、ただ自らの義のままに往きてその身を修める。
たとえ世の中が治まっていようとも軽薄になることはないし、世の中が乱れていようとも挫けることはない。
同異して喜怒を為すことなく、常に自らのあるがままである。
その特立独行なる様、このような者なのである。

関連タグ
戴聖
礼記
出典
  • この項目には「1個」の関連ページがあります。
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

語句解説

儒(じゅ)
教養のある人。孔子の教えである仁義を遂行する人。
麁(ろく)
間がすける、粗末である。粗。転じて、柔和、寛容などの意に通じる場合もある。
翹(きょう)
特にすぐれている様、高くかかげる。
沮(そ)
さえぎって止める、じゃまされてくじける。
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

関連リンク

徳は原字の直+心に行動を表す「彳」と書かれる。字から読み取ると、…
静とは安定した状態であり、確固として地に足をつけた状態であり、妄…


Page Top