戴聖
礼記-儒行[15]
儒有り、身を
深きを臨まずして高きを為し、少を加えずして多きを為す。
世治まるも軽からず、世乱るるも
同じきも
其の特立独行、此くの如き者有り。
現代語訳・抄訳
儒なる人は、その身を徳によって潤し、言葉を連ねるもでしゃばらず、静を主としてその身を正し、その他に心を惑わされない者である。
粗なるを尊び、苛急ならずして為す。
何ら意識することなくして、ただ自らの義のままに往きてその身を修める。
たとえ世の中が治まっていようとも軽薄になることはないし、世の中が乱れていようとも挫けることはない。
同異して喜怒を為すことなく、常に自らのあるがままである。
その特立独行なる様、このような者なのである。
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