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吉田松陰遺著[自警詩]

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原文

士苟得正而斃。何必明哲保身。
不能見幾而作。猶當殺身成仁。
道並行而不悖。百世以俟聖人。

書き下し文

いやしくも正を得てたおる、何ぞ必ずしも明哲身を保たん。
幾を見てす能はずんば、猶ほ当に身を殺して仁を成すべし。
道は並び行はれて悖らず、百世以て聖人を俟つ。

現代語訳・抄訳

士たる者、志を尽してたおる、どうして必ずしも明哲が身を保つと限ろうか。
もし時宜を得ずして成らざれば、その一身を捨てて仁を成すべし。
道は常に並行して尽きること無し、されば百世後には、吾が志を知る聖人も現れるだろう。

出典・参考・引用
岩橋遵成著「大日本倫理思想発達史」下280/550,足立栗園編「吉田松陰修養訓」199/234
関連タグ
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吉田松陰
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語句解説

明哲(めいてつ)
聡明で道理に明らかなこと。
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