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荘子

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荘子-内篇[養生主][1]

吾が生やがい有り、而して知や涯無し。
涯有るを以て涯無きに随ふ、あやうきのみ。
すでにして知を為す者は殆くしてやみなん。
善を為すも名に近く無かれ、悪を為すも刑に近く無かれ。
とくりて以てつねと為さば、以て身を保つ可く、以て生を全かる可く、以て親を養ふ可く、以て年を尽す可し。

現代語訳・抄訳

吾が生は限りあるものなれども、知というものは際限なきものである。
この限りあるものを以て限りなきものに随う、これは危いと言わざるを得ない。
故にその危き知を以て事とするような者は絶望的なのである。
善を為すに名利に惑わされてはならないし、悪を為すに刑罰に触れるようではいけない。
中なるを以て常と為すからこそ、その身は自らのものとなり、その生は揺らぐことなく、その親を養生し、その年寿が尽されるのである。

出典・参考・引用
安井小太郎述「荘子」養生主43-44/121
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語句解説

督(とく)
中心。注釈に「衣背の縫めなり、即ち正中に喩へしなり」とある。衣の中縫のところを督縫といい、声義は中に通じる。
経(つね)
一定の状態で継続して変わらないこと。常。
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