1. 陸紹珩 >
  2. 酔古堂剣掃 >
  3. 醒部 >
  4. 85
  5. 86
  6. 87
  7. 88
  8. 89
  9. 90
  10. 91
  11. 92
  12. 93
  13. 94
  14. 95
  15. 96

酔古堂剣掃-醒部[95]

このエントリーをはてなブックマークに追加

原文

朝市山林。倶有事。今人忙處。古人閑。

書き下し文

朝市ちょうし山林、ともに事有り。
今人こんじん忙処ぼうしょ、古人の閑なり。

現代語訳・抄訳

都会に在るも隠棲するも、その中ともに事を有す。
今の人の忙しき処、昔の人の閑を得し処である。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」29/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」29/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

備考・解説

閑もまた事なり。
修養無くんば閑に耐えず。
大学に曰く「小人閑居して不善をなす」と。

今の人は利を求めて奔走す、故に心忙しく事有り。
古の人は己を求めて閑居す、故に心安くして事有り。
真の人は求めるに非ず、故に心は無にして事無し。
事の無きに非ず、自他万物一体となりて自ずから然るのみ。

<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

関連リンク

大学
四書五経のひとつ。もとは礼記の一篇であるが、北宋の司馬光によって…
小人
小人とは君子の対義語として、利を好み私心が強い者のこと。自己の利…


Page Top