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酔古堂剣掃-醒部[94]

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原文

平地坦途。車豈無蹶。巨浪洪濤。舟亦可渡。料無事必有事。恐有事。必無事。

書き下し文

平地坦途たんとしゃ、豈につまづくこと無からんや。
巨浪きょろう洪濤こうとう、舟も亦た渡るべし。
事無きをはかれば必ず事有り、事有りを恐るれば、必ず事無し。

現代語訳・抄訳

平坦な道なるとも、車の往生せざる無く、巨波大波なろうとも、舟の渡らざるは無し。
事無きを図れば必ず事生じ、事有るを戒慎かいじんせば、必ず無事なるを得ん。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」29/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」28/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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語句解説

坦途(たんと)
平坦な道。でこぼこのない道。坦塗。
洪濤(こうとう)
大波。巨大な浪。洪はおおきい意があり、濤はおおなみをいう。
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