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酔古堂剣掃-醒部[93]

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原文

要知自家是君子小人。只于五更頭。點檢思想的是甚麼。便見得。

書き下し文

自家じか是れ君子小人を知るを要さば、只だ五更ごこうはじめおいて、思想のところ是れ甚麼いかんと点険せば、便すなは見得けんとくせん。

現代語訳・抄訳

自己の至りし所を知らんと欲さば、ただ早朝清明なるの時、心中想いしところはこれ如何と点険すれば、恐らくは察するところあらん。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」29/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」28/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

君子小人は己にあり、他は知らず。
心中に問いて私欲なければこれ君子、塵俗を払って終日これを堅持すべし。
司馬温公、終身行うべきものを問われて曰く、「これ誠か」と。
その先を問われて曰く、「妄語せざるより始む」と。

語句解説

五更(ごこう)
午前四時ごろ。寅の刻。戊夜。夜を五分した五番目。一夜を初更といい、以下二更と続く。
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