酔古堂剣掃-醒部[79]
原文
景不和。無以破昏蒙之氣。地不雄。無以壯光華之會。
書き下し文
現代語訳・抄訳
光景調和して心気澄み渡り、地勢雄大にして壮心
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」27/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」25/385
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備考・解説
光景はその人の有様。
人格の調和は人をして清々し、志ある者を惹きつけて已まない。
地勢はその人の度量。
度量雄大にして人をして容れるに足らば、志ある者にとって会心のことに有らずや。
故にきら星の如きが集ってその志を同じうす。
三略に曰く、「それ主将の法は、務めて英雄の心をとり、有功を賞禄し、志を衆に通ず」と。
光華の会は不詳。
字句のまま光き華やかの意とし、有志の人物が集うものと解した。
地は万物を載して動ぜず、雄大にして人の測り知れぬところ、人がこれを体現すれば将に将たる者。