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酔古堂剣掃-醒部[54]

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原文

大事難事看擔當。逆境順境看襟度。臨喜臨怒看涵養。羣行羣止看識見。

書き下し文

大事難事には担当たんとうを看る。
逆境順境には襟度きんどを看る。
臨喜りんき臨怒りんどには涵養かんようを看る。
群行ぐんこう群止ぐんしには識見を看る。

現代語訳・抄訳

大事や難事には、それを担うだけの人物たるかを看る。
逆境や順境には、それで心が萎えたり調子に乗ったりせぬかを看る。
喜びや怒りには、感情の動きに左右されないかを看る。
集団の中に在れば、多数に流されて本質を見失わないかを看る。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」24/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」20/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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語句解説

襟度(きんど)
心の広さ。度量。
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