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酔古堂剣掃-醒部[53]

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原文

從極迷處識迷。則到處醒。將難放懐一放。則萬境寛。

書き下し文

極迷きょくめいの処よりめいを識らば、則ち到る処む。
放ち難きかいちて一たび放たば、則ち万境ばんきょうひろし。

現代語訳・抄訳

迷いに迷って迷いを識らば、即ち釈然として全てに通ず。
放ち難き想いをもって一たび放たば、即ち率然として全てに和す。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」24/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」20/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

道元曰く、「迷を大悟するは諸仏なり、悟に大迷なるは衆生なり」と。
老子曰く、「上徳は徳なし、これを以て徳あり」と。

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