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酔古堂剣掃-醒部[41]

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原文

天欲禍人。必先以微福驕之。要看他會受。天欲福人。必先以微禍僘之。要看他會救。

書き下し文

天の人に禍せんと欲するや、必ず先づ微福びふくを以て之をおごらし、他の受くるをかいするを看るを要す。
天の人に福せんと欲するや、必ず先づ微禍びかを以て之をいましめ、他の救ふを会するを看るを要す。

現代語訳・抄訳

天が人に禍を下さんと欲すれば、必ず先ずわずかな福を以てこれをおごらし、微福を受けさせた訳を知り得るかを看るのである。
天が人に福を下さんと欲すれば、必ず先ずわずかな禍を以てこれを戒め、微禍を受けさせた訳を知り得るかを看るのである。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」22/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」17/385
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古典
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備考・解説

注釈に、会は知得の如しとある。
微福は驕る自分を自覚するか否かを看て、微禍は次に来る福に驕れば禍に転ずることを戒めんとのことなるを自覚するか否かを看ることであろう。

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