酔古堂剣掃-醒部[38]
原文
局量寛大。即住三家村裡。光景不拘。智識卑微。縦居五都市中。神情亦促。
書き下し文
現代語訳・抄訳
人物偉大なれば、三軒足らずの小村に住むとも、その境遇に束縛されず。
形ばかりの
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」22/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」16/385
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備考・解説
人物の大小は境遇に有らず。
大なれば小村に在りと雖も自ずから達し、上、賢なれば世に顕れ、上、愚なれば悠々自適にその生を終う。
小人は大都市中に在りとも身心労して形を飾り、上、愚なれば百世の後まで汚名を残す。