1. 陸紹珩 >
  2. 酔古堂剣掃 >
  3. 醒部 >
  4. 28
  5. 29
  6. 30
  7. 31
  8. 32
  9. 33
  10. 34
  11. 35
  12. 36
  13. 37
  14. 38
  15. 39
  16. 40
  17. 41
  18. 42
  19. 43
  20. 44
  21. 45
  22. 46
  23. 47
  24. 48

酔古堂剣掃-醒部[38]

このエントリーをはてなブックマークに追加

原文

局量寛大。即住三家村裡。光景不拘。智識卑微。縦居五都市中。神情亦促。

書き下し文

局量きょくりょう寛大なれば、即ち三家村裡さんけそんりに住むも、光景こうせず。
智識ちしき卑微ひびなれば、たと五都市中ごとしちゅうに居るも、神情しんじょう亦たそくす。

現代語訳・抄訳

人物偉大なれば、三軒足らずの小村に住むとも、その境遇に束縛されず。
形ばかりの矮小わいしょうなれば、大都市に居るとも、心情迫りて安からず。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」22/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」16/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>

備考・解説

人物の大小は境遇に有らず。
大なれば小村に在りと雖も自ずから達し、上、賢なれば世に顕れ、上、愚なれば悠々自適にその生を終う。
小人は大都市中に在りとも身心労して形を飾り、上、愚なれば百世の後まで汚名を残す。

語句解説

局量(きょくりょう)
器量。度量。心の広さ。
神情(しんじょう)
心。心情。
矮小(わいしょう)
規模の小さい様。ちっぽけなこと。つまらないこと。
<<  前のページ  |   ランダム   |  次のページ  >>


Page Top