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酔古堂剣掃-醒部[23]

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原文

恩不論多寡。當厄的壺漿。得死力之酬。怨不在淺深。傷心的杯羹。召亡國之禍。

書き下し文

恩は多寡たかを論ぜず、当厄的とうやくてき壺漿こしょうも、死力のむくひを得ん。
えん浅深せんしんに在らず、傷心的しょうしんてき杯羹はいこうも、亡国の禍を招く。

現代語訳・抄訳

恩の多いすくないは問題ではない。
困窮したときに施すわずかな飲料も、死力を尽した報いを得ることがある。
怨みの浅い深いは関係ない。
一杯のあつもので気分を害したに過ぎずとも、時に亡国の禍を招く。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」19/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」13/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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備考・解説

当厄的は厄に当たるとき、即ち、災厄で非常に困窮したときをいう。
注釈に「趙宣孟梁下の餓人を救へる故事を指す(説苑181頁)」とある。
下句の傷心的杯羹も故事とのことだが、詳らかならず。

語句解説

壺漿(こしょう)
壺に入った飲料。漿(しょう)は飲料の総称として用いられる。
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