勝鬘夫人
勝鬘経-十大受章[1]
世尊、我れ今日より乃ち
世尊、我れ今日より乃ち菩提に至るまで、
世尊、我れ今日より乃ち菩提に至るまで、諸の衆生に於いて
世尊、我れ今日より乃ち菩提に至るまで、他の
世尊、我れ今日より乃ち菩提に至るまで、
現代語訳・抄訳
勝鬘夫人は受戒の儀式で受記を聞き、仏の前に恭敬して立ち、十大受戒を受けた。
世尊よ、今日より菩提に至るまで、言動を律することはもとより、受戒に反する心すら起さぬことを誓いましょう。
長たるをあなどるような心を生じず、あらゆる衆生に対して怒り恨む気持ちを抱かず、人を羨んで嫉妬することなく、一切において惜しむことなきことを旨として生きましょう。
- 出典・参考・引用
- 加藤咄堂著「勝鬘経物語」37-38/131
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語句解説
- 受記(じゅき)
- 仏が弟子の未来の成仏について予言すること。
- 恭敬(くぎょう)
- 「きょうけい」とも読む。つつしみ敬うこと。
- 菩提(ぼだい)
- 覚、智、道。修行を積んで煩悩を断ちきり、真理を到達する境地。悟り。また、仏果を得て極楽に往生すること。
- 恚心(いしん)
- いかり恨む心。
- 内外の法(ないがいのほう)
- 自己の身体及び外物、つまり飲食衣物など。または、出家の法と在家の法。
- 慳心(けんしん)
- 物惜しみをする心。
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