- 陸紹珩 >
- 酔古堂剣掃 >
- 醒部 >
- 1
- 2
- 3
- 4
- 5
- 6
- 7
- 8
- 9
- 10
- 11
- 12
- 13
- 14
酔古堂剣掃-醒部[4]
原文
花繁柳密處撥得聞。纔是手段。風狂雨急時立得定。方見脚根。
書き下し文
花繁く柳密なる処、撥し得て開けば、纔に是れ手段なり。
風狂ひ雨急なる時、立ち得て定まれば、方に脚根を見る。
現代語訳・抄訳
花咲き誇り、柳の満つる所、驕ることなく推し開けば、わずかにこれ処するに足る。
風吹き荒み、雨の激しき時、惑うことなく見定めれば、まさに為すべきところを知る。
- 出典・参考・引用
- 塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」17/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」8/385
- 関連タグ
- 酔古堂剣掃
- 陸紹珩
- 古典
備考・解説
脚根は注釈に「足元、立脚地という如き意」とある。
花と柳は順風満帆の時、風と雨は逆境の時をいう。
Page Top