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酔古堂剣掃-醒部[3]

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原文

怪小人之顛倒豪傑。不知慣顛倒方為小人。惜吾輩之受世折磨。不知惟折磨乃見吾輩。

書き下し文

小人の豪傑を顚倒てんとうするを怪しむも、顚倒に慣るればまさに小人たるを知らず。
吾輩の世の折磨せつまを受くるを惜しむも、折磨せつま乃ち吾輩を見るを知らず。

現代語訳・抄訳

くだらない人物が豪傑をあべこべに批判するを怪しむも、批判に慣れて何も思わざれば小人と同じ。
世の中が自分を虐げるを惜しむも、困難はその人物の真贋を見るに過ぎざるを知らず。

出典・参考・引用
塚本哲三編「酔古堂劒掃・菜根譚」16/315,笹川臨風(種郎)校「酔古堂剣掃訳註」8/385
関連タグ
酔古堂剣掃
陸紹珩
古典
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語句解説

顛倒(てんとう)
たおれること。あべこべ。
折磨(せつま)
折(くじ)かれ磨かれること。虐げられること。
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